2013年12月
12月の特徴
12月は「冬の始まりの月」で、
シベリア高気圧が勢力を増すとともに千島列島で低圧が発達し、
いわゆる西高東低の冬型気圧配置がしばしば現れるようになります。
大陸からの季節風は冷たく乾いた空気塊ですが、
日本海を渡る間に海面から熱と水蒸気を補給されて
団塊状の雲を発生させます。
その後、日本海側沿岸に近づく頃には発達した積乱雲を伴い、
北陸や日本海側の地方に大雪をもたらすとともに雷を発生させます。
この種の雷を北陸では「雪おこし」と呼び、
冬季日本海側地方でみられる特有の現象です。
また、年末に低気圧が日本付近を発達しながら通過し、
その後寒気が南下して厳しい寒さとなることがあります。
これを「年末寒波」と呼び、大雪や強風、波浪等による災害が発生します。
◆ 写真は、紅白の山茶花(さざんか)。サンコーシヤの構内のところどころで、控えめで美しい花を咲かせています。
〈気象予報部より〉